日記
草枕の冒頭は何度読んでも心に沁みる♪
世の中がゴタゴタして、なんだか居心地が悪い時に思い出すのが、夏目漱石『草枕』の冒頭。
世間や人情に疲れた主人公の心情を凝縮したこの3行には何度も救われています。
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情にサオさせば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
簡単に解説すると以下のようになるかな?
理屈や正論を押し通そうとすると、他人とぶつかり、人間関係がギクシャクする。
人情や感情に従って行動すると、周囲に流されてしまい、自分の判断を見失ってしまう。
自分の意見を曲げずにいると、周りから孤立し、息苦しくなってしまう。
生きづらさに耐えられなくなると、人は安易な解決策に走りたくなる。
でも、問題は「場所」ではなく「人間社会そのもの」にあるのだと気づいた時、人は新しい視点を得る。
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草枕という作品をちょっと乱暴に要約すると・・・
世の中のゴタゴタ(人情)にどっぷり浸かるのではなく、少し距離を置いて、冷静に、客観的に、まるで芸術家が風景を眺めるように世界を見つめてみよう、って感じかと思います。
画家として生きる主人公はそんな視点を求めて人里離れた温泉宿に滞在し、奔放で謎めいた那美という女性に出逢います。
那美との交流を通して、芸術や人生、そして人間の感情について深く考えを巡らせるという物語。
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サロンに引きこもって社会と距離を置く自分。
謎めいた過去をもつ魅力的なお客さんを通して、運命の不可解さを感じる自分。
120年前に夏目漱石が説いた「非人情」が僕の生き方を示唆しているようで、明治文学って怖い!笑
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