日記
情報の透明化による「実力主義(メリトクラシー)」は地獄のはじまりなのか?
10月はご新規の外国人セレブのお客様が4名ほど来てくださって、これまでは1ヶ月に1名くらいだったからなんだか増えてるなーと。
シリコンバレーを拠点とする上場企業の女性CEOに「どうやってMoonTedを見つけたんですか?」って聞いたら・・・
「ChatGPTとGeminiのディープリサーチを使ってネット上にある東京のスパのレビューを全部まとめて英語で読んで、InstagramとXも英語で読んだから人柄がわかった」とのこと。
どうやら、ムーンテッドのレビューに関しては「Google/楽天ビューティー/Yahoo!/トリップアドバイザー」だけではなく、過去に掲載していたホットペッパーのレビューも全部まとめて多言語で読めちゃうらしいです。
おりしも、自民党総裁戦が盛り上がっている最中、オールドメディアの進次郎推しに対して、SNSでは高市さんを推す声が圧倒していました。
その時点で株価はすでに高市総理を織り込んで上昇していたので「あーこれはもう自民党もマスコミも他の政党も、SNSの凄まじい民意には従うしかないだろうな」と思っていました。
大方の予想通り高市総理が誕生し、わかりやすい政策と外交手腕で「やっぱり実力のある人、頑張る人が選ばれる。SNSでみんなが発信すれば変わる。」っていう明るい兆しを感じている方も多いでしょう。
SNSの民意には注意が必要で、背後には「どの情報を優先的にプッシュするか?」で全体の流れを作っているAIの設定があります。
ただ、そんなアルゴリズムを前提にしても、人々の本音や記録動画がこれだけ大量に投稿されれば、情報の透明性は格段に上がるし、偏向報道ばかりするオールドメディアはますます信用を失っていくでしょう。
現状はこれまで明るみされなかった「本当はこう思ってたよ」って発信によって「人物・組織・商品・サービス」のホントウが見えるようになり毎日のようにいろんなメッキが剥がされていく戦乱期。
これまでエライとされてきた人や、慣習的に威張っきた立場の人が若い世代から「老害」の一言で片付けらてしまうのも、そういう人たちが裸にされて「実はあの人たちって何の役にも立ってないよね」ってことがバレてきちゃったからなのでしょう。
すでに情報リテラシーの高い人は「権威とか有名度とか、なんとなくスゴそうっていう広告イメージ」を意識的に排除して、信頼できる評価や情報をもとに「ヒト・モノ・サービス」を選んでいます。
やがてAI×SNSでネット上の評価がさらに透明化すれば、多くの人が本質的な「実力主義/コスパ/タイパ」で判断をするようになるのかなと思います。
実力主義って公平性が高そうでなんかいいですよね。
でも、この公平に見える評価が「商品・サービス・人材」だけでなく「能力・性格・人間関係・趣味嗜好」といった人格にまで広がって信用スコアとして社会生活に適用されるとしたらどうでしょう?
中国の芝麻信用(ジーマ信用)が「学歴、勤務先、資産、支払い履歴、人脈、行動」などから中国国民にスコアをつけてすでに10年。いまではレストランとかホテルはもちろん交通機関でも信用スコアが使われています。
中国の例は極端かもしれないけど、実力主義や能力主義を歓迎しながら「なんか怖いなー」って感じる方は少なくないはず。
そもそも誰かが設定したAIによる評価を本当に信用していいのか?ってことが一つ。
そして個々の人間に関して言えば「本質的な能力や性格ってほとんどが遺伝で決まってしまう」ということ。
容姿はもちろん、頑張れるか頑張れないかも8割は遺伝だと言われているから「運も実力のうち」じゃなくて「実力は遺伝的な運」なんですよね。
だから「商品やサービスや人物」が適正に評価されるのは嬉しいけど、実力主義の先鋭化には注意が必要かなと思います。
実力主義があたり前になるとやがて、映画『ガタカ』が描くような優生思想の世界がやって来てしまいそうなので。
イギリスの社会学者マイケル・ヤングは1958年に発表した小説『The Rise of the Meritocracy』の中で、メリトクラシー(能力主義・功績主義)が徹底された架空の未来社会が崩壊する様を、2034年に書かれた歴史書という設定で描いています。
ヤングは実力主義が社会を平等にする一方で、結果的に新たな格差や社会的分断を生む危機を65年も前に考えていて、その未来社会の崩壊がこれから10年で起こることを予見していたんですね。
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